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増渕愛子は、ニューヨークと東京を拠点に映画キュレーター、プロデューサー、翻訳家として主に映画とアートの領域で活動している。

アメリカで最も古い国際ドキュメンタリー映画祭Margaret Mead Film FestivalやMoMAの映画部での経験を経て、2013年から2018年までニューヨークのジャパン・ソサエティーでシニア・フィルム・プログラマーを務めた。現在は独立し、MoMA(NY近代美術館)、Anthology Film Archive, Film Forumなどの劇場でゲスト・キュレ―ターとして活動している。2022年には空音央とともに東京でGINZAZA (http://ginzazafilms.com/)を企画・キュレーションした。映画ライターとしての寄稿文やインタビューは、『Mubi's Notebook』、『Screen Slate』、『Film Comment』、『Fシネマップ』などに掲載されている。

プロデューサーとしては、『The Chicken』(監督:空音央 2020)、『あなたはそこでなんて言ったの?』(監督: 池添俊 2021)、『雨の詩』( 監督:蔦哲一朗 2022)やドキュメンタリー映画『百年と希望』(監督:西原孝至 2022)などをプロデュース。志賀直哉の短編小説を映画化した『The Chicken』は2020年ロカルノ映画祭でワールドプレミア上映され各国の映画祭を回り、他のプロデュース作品もニューヨーク映画祭、マルセイユ映画祭、香港映画祭など様々な国際映画祭で上映されてされている。

日英翻訳家として、村上春樹、恩田晃、アン・カーソンや坂本龍一などの文章を英訳し、映画監督の原一男、濱口竜介、西川美和、俳優の樹木希林、オダギリジョー、詩人の吉増剛造などの通訳も担当。キュレーションの一環として旧作日本映画の英語字幕も制作し、新作公開作品の字幕制作もしている。英訳を手掛けた、鈴木いづみの短編『煙が目にしみる』は2021年春よりVerso Booksで出版される短編集『Terminal Boredom』に収録されている。

さらに、ミュージシャンとしても活動している増渕は、FRIEZE ART FAIR 、MANA CONTEMPORARY美術館、NYのSHIN GALLERYなどでドラマーとして演奏。現在は解散しているブルックリンのバンド、Bodega Bayの創設メンバーの一人であり、LP「Our Brand Could Be Your Life」をリリースし、Tiny Mix TapesやPopMattersなどの音楽サイトで好評を得た。